愛犬のために手作りごはんに挑戦してみたいけど、どんな野菜を使えばいいのか迷っていませんか?
この記事では、犬の手作りごはんにおすすめの野菜を厳選して紹介しつつ、与えるときの注意点や避けるべき危険野菜、さらに手作り初心者におすすめの便利グッズまで、幅広く解説しています。
「本当に愛犬にとって手作りごはんって健康にいいの?」「栄養バランスが心配…」という不安を感じている方にも、安心して取り組めるよう丁寧にご紹介しています。
この記事を読めば、愛犬にぴったりの食材選びができるようになり、今日から無理なく手作りごはん生活をスタートできます。
ぜひ最後まで読んで、愛犬のごはん時間をもっと楽しく、もっと健康的なものにしていきましょう!
犬の手作りごはんにおすすめの野菜7選

犬の健康を支える手作りごはんに使えるおすすめ野菜として、下記の7つをご紹介いたします。
愛犬の手作りごはんにおすすめの野菜
- かぼちゃ
- にんじん
- さつまいも
- ブロッコリー
- 小松菜
- キャベツ
- パプリカ
これらについて、ひとつずつ詳しくご紹介していきます。
かぼちゃ
かぼちゃは犬のごはんにぴったりの野菜です。
なぜなら、ビタミンA・Eが豊富で、免疫力アップや皮膚の健康維持にも役立つからなんですね。
さらに、自然な甘みがあるので、味にうるさいワンちゃんでも食べてくれやすいのも大きなポイント。
例えば、かぼちゃを柔らかく蒸してマッシュ状にすれば、消化にもやさしく食べやすくなります。
食物繊維も多いので、便通が気になる犬にもおすすめですよ~。
ただし、与えすぎるとカロリーオーバーになるので、量には注意しましょう。
にんじん
にんじんも非常に優秀な野菜です。
βカロテンがたっぷり含まれていて、体の酸化を防いでくれる抗酸化作用が期待できます。
とくに目や皮膚の健康維持に効果があるといわれています。
茹でて細かく刻んだり、すりおろしておじやに混ぜるだけで、手軽に取り入れられますよ。
クセがない味なので、野菜が苦手な犬でも食べやすいところがいいんですよね。

うちの犬は、年末にお雑煮の準備をしていると必ず期待して待っています
さつまいも
さつまいもは、犬が大好きな甘みのある野菜の代表格。
実際にあげてみると、ペロリと食べちゃう子が多いですよね。
エネルギー源になる炭水化物が豊富で、胃腸にやさしい食物繊維も含まれているんです。
便秘気味の犬には、とくに効果を感じやすい食材です。
茹でるかレンジで加熱して、マッシュにしてあげるのがベスト。
ただ、糖分が多めなので、糖尿病の子や太りやすい犬には少量ずつが安心です。
ブロッコリー
ブロッコリーはビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫力をサポートしてくれる野菜です。
抗酸化作用もあり、健康維持には心強い存在なんです。
小房に分けて茹で、細かく刻んで与えると食べやすくなります。
茎の部分も使えますが、硬いのでしっかり加熱することが大切です。
たまにガスが溜まりやすい子もいるので、最初は少量から始めて様子を見ましょう。
ブロッコリー独特のにおいが苦手な犬もいますが、慣れるとパクパク食べることも多いですよ。
小松菜
小松菜はカルシウムや鉄分が豊富な緑黄色野菜です。
骨や筋肉をしっかり作ってくれる栄養が詰まってるんです。
そのうえクセが少なく、どんなメニューにも合わせやすい万能タイプ。
茹でて細かく刻めば、食感も柔らかくなり食べやすさがグッとアップします。
ほうれん草と違ってシュウ酸が少ないので、腎臓への負担が少ない点も安心材料ですね。
成犬はもちろん、シニア犬にもおすすめの野菜です。
キャベツ
キャベツは消化にも良く、食物繊維が豊富でお腹の調子を整えるのにぴったりです。
しかも、胃を保護するビタミンU(別名キャベジン)も含まれているんですよ。
細かく刻んでからしっかり茹でてあげれば、甘みが出て犬も食べやすくなります。
ただし、甲状腺の疾患がある子は注意が必要な野菜でもあるので、かかりつけの獣医さんに確認しながら与えるのが安心です。
クセがなくて何にでも合うので、トッピングにもおすすめですよ。

最近のキャベツの高騰ぶりには驚きを隠せませんが、愛犬と一緒に有効的に消費していきたいですね
パプリカ
パプリカは見た目もカラフルで、なんとなく「栄養ありそう!」と思いがちですが、本当にその通りなんです。
特に赤パプリカにはビタミンCやβカロテンが豊富で、美肌や免疫アップにぴったり。
サラダで食べるようなイメージがありますが、犬にあげるときは加熱してからが基本。
皮が硬いので、細かく刻んで炒めたり茹でたりするのがおすすめです。
最初は少量から様子を見ながら与えてみてくださいね。
犬に野菜をあげるときの5つの注意点

どんなに体にいい野菜でも、与え方を間違えると犬の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
ここでは、犬に野菜を与えるときに気をつけてほしいポイントは下記の5点をご紹介します。
犬に野菜を与えるときに気をつけてほしいポイント
- 加熱調理が基本
- 与えすぎに注意
- 皮や種を取り除く
- アレルギーに配慮
- バランスよく混ぜる
これらのポイントについても、詳しく解説していきます。
加熱調理が基本
まず何より大事なのが、「野菜は基本的に加熱してから与える」ということです。
なぜなら、生の野菜は消化が悪く、犬の胃腸に負担をかけてしまうことがあるからです。
例えばキャベツやブロッコリーなどは、生のままだと硬くて消化に時間がかかります。
特に子犬やシニア犬にとっては、生野菜はちょっとハードルが高いんですよね。
茹でる・蒸す・レンジ加熱などの調理でやわらかくし、消化しやすい状態にしてからあげるのが理想です。
ビタミンが壊れるのが気になる方もいるかもしれませんが、安全性のほうがずっと大事ですよ。
与えすぎに注意
野菜はヘルシーなイメージがありますが、犬にとっては「ちょっとで十分」な食材なんです。
なぜなら、犬は本来、肉食寄りの雑食で、野菜をメインに消化できるような腸の構造をしていないからです。
いくら体に良い野菜でも、量を多くしすぎると下痢やお腹の張り、消化不良の原因になることもあります。
ごはん全体の中で、野菜は1~2割程度にとどめておくと安心です。
つい「たくさん入れたほうが健康に良さそう」と思いがちですが、ほどほどが一番なんですよね。
皮や種を取り除く
野菜によっては皮や種にアクや消化に悪い成分が含まれていることがあります。
そのままあげてしまうと、胃腸に負担をかけたり、場合によっては詰まってしまうリスクもあるんですよ。
たとえば、かぼちゃやさつまいもの皮、トマトの種などは取り除いてあげたほうが安心です。
野菜の下ごしらえは少し手間がかかりますが、愛犬の健康を守るためにもひと手間かけたいところですね。
皮をむくことで甘みも引き出され、食べやすさもアップしますよ。
アレルギーに配慮
実は、野菜にもアレルギーを持つ犬がいます。
例えばにんじんやトマト、ブロッコリーなどでアレルギー反応を起こすケースもゼロではないんです。
初めて与える野菜は、必ず少量からスタートし、体調の変化をよく観察してくださいね。
もし下痢やかゆみ、吐き戻しなどが見られたら、その野菜は控えるようにしましょう。
複数の新しい野菜を一度にあげると、どれが原因か分かりづらくなるので、一種類ずつ様子を見るのがコツです。
「うちの子だけのNG食材」がある可能性も考えて、慎重にいきましょう。
バランスよく混ぜる
健康のために野菜を取り入れるなら、1種類に偏らずバランスよく組み合わせるのが理想です。
なぜなら、栄養素はそれぞれの野菜によって違い、単品では不足しがちだからです。
たとえば、にんじんはビタミンAが豊富ですが、ビタミンCは少なめ。
逆にブロッコリーはビタミンCが豊富だけど、食物繊維はそこまで多くありません。
だからこそ、色々な種類を組み合わせて彩り豊かにするのがポイントなのです。

見た目も華やかになって、愛犬の食欲もアップしやすくなりますよ
犬にあげたら絶対NGな野菜は?

体に良い野菜がある一方で、犬にとっては「絶対に与えてはいけない野菜」もあります。
ここでは、特に注意してほしい野菜を4つ、具体的に紹介していきますね。
犬に与えてはいけない野菜
- たまねぎ
- ねぎ類全般
- アボカド
- ナス
たまねぎ
たまねぎは犬にとって、もっとも有名な「毒になる野菜」のひとつです。
その理由は、たまねぎに含まれるアリルプロピルジスルフィドという成分が、犬の赤血球を破壊してしまうからなんです。
この成分は加熱しても消えないため、「ハンバーグの残りを少しだけ」といった形でも中毒を起こすことがあります。
症状としては、貧血、吐き気、元気消失、尿の色が濃くなるなどが挙げられます。
ごく少量でも体重によっては命に関わることがあるので、絶対に与えないようにしましょう。
特に味噌汁や炒め物の具などにこっそり混ざっていることもあるので注意が必要です。

愛犬が台所に入れる環境の場合は、調理中に落として食べられないように気を付けてくださいね
ねぎ類全般
たまねぎ以外のねぎ類(長ねぎ、わけぎ、にら、らっきょうなど)も、同様にとても危険です。
たまねぎと同じく犬の赤血球を壊す成分が含まれており、摂取すると中毒症状を引き起こす可能性があります。
また、ネギ類は香りも強いため、犬の嗅覚にとってもストレスになりやすい食材なんですね。
人間にとっては香味野菜としてありがたい存在ですが、犬のごはんに入っていたらNGです。
スープや鍋の出汁を再利用する際にも、ネギが入っていないか必ず確認してください。
「匂いも味も少ししかないし、大丈夫でしょ」と油断せず、徹底的に避けることが大事です。
アボカド
アボカドは健康食品として人間には人気ですが、犬にはかなり注意が必要な野菜(正確には果物)です。
理由はアボカドに含まれるペルシンという成分が、犬にとって毒性があるためなんです。
中毒症状としては、嘔吐や下痢、呼吸困難、場合によっては心臓や肺への影響が出ることもあると言われています。
個体差があるとはいえ、「大丈夫な子もいるから少しくらい…」という考え方はとても危険です。
また、種が大きいため誤飲による窒息のリスクも高く、あらゆる意味でリスクだらけの食材と言えるでしょう。
ナス
ナスはあまり知られていませんが、犬によっては注意が必要な野菜です。
ナス自体が絶対NGというわけではありませんが、リスクがある野菜であることは知っておくべきです。
というのも、ナスにはアルカロイドと呼ばれる天然の毒素が含まれており、体質によっては消化不良を起こすことがあるんです。
また、ナスは低カロリーなことはメリットですが、体を冷やす性質があるため、冷え性の犬や胃腸の弱い犬には負担になることもあります。
ナスをあげたあとに下痢や食欲不振が見られた場合は、すぐに中止してください。
与える時は、まずナスの皮や種は取ってください。
そして、生のまま与えることは避けて、加熱して少量ずつ与える場合でも、慎重に様子を見ながらが鉄則です。
手作りごはんは愛犬にとって効果的なの?

市販のドッグフードが主流な中で、「本当に手作りごはんは犬にとって良いの?」と疑問を持つ方も多いと思います。
この章では、犬にとっての手作りごはんのメリットと注意点をわかりやすく解説していきます。
手作りごはんの大きな魅力は、原材料を自分で選べるということです。
犬の体質や年齢、運動量に合わせて、必要な栄養素を調整できることがポイントです。
たとえば、アレルギーのある犬にはその原因となる食材を避けることができますし、シニア犬には消化に優しい食材を選ぶなど、個別対応ができるのが魅力ですよね。
市販のフードには添加物が入っている場合もありますが、手作りなら「何が入っているか」が明確なので安心感も大きいです。
つまり、うちの子だけのためのごはんを作れるというのが最大のメリットと言えます。
そして、栄養面や健康面だけでなく、気持ちのつながりという大きなメリットがあります。
食材を選んで、調理して、「美味しそうに食べてくれるかな?」と考える時間は、完全に愛情そのものですよね。
手作りごはんの最大の注意点として、栄養の偏りが起きやすく、愛犬にとって必要な栄養素が足りなくなったり、逆に過剰になってしまうことが考えられます。
例えば、カルシウムとリンのバランスが崩れると、骨に悪影響が出ることがあります。
そのため、手作りごはんを続けるなら、最低限の栄養知識はしっかりと持っておく必要があります。
また、心配なときは獣医師やペット栄養士に相談しながら進めていくと安心です。
愛犬の手作りごはん用おすすめ便利グッズ

「手作りごはんって大変そう…」と感じていませんか?
愛犬の手作りごはんの基本的な調理法は野菜を小さく切ってから、茹でたり蒸したりして与えます。
このときに、便利アイテムを取り入れるだけで、初心者でも手軽に続けられるんです。
ここでは、飼い主さんが手作りごはんを続けやすくするためのおすすめグッズをご紹介します!
野菜スチーマー
野菜をやわらかく仕上げるには「蒸す」のがベストですが、
そんなときに便利なのが野菜スチーマーです。
電子レンジ対応のシリコンスチーマーなら、水を入れて数分チンするだけでOK。
茹でるよりも栄養が逃げにくく、素材のうまみも引き出せます。
しかも洗い物も少なくて済むので、忙しい日でもササっと用意できますよ。

さつまいもやかぼちゃ、ブロッコリーなど、ほとんどの野菜に使えるので、一台あると重宝します!
フードプロセッサー
「刻むのが面倒…」というときは、フードプロセッサーがあると劇的にラクになります。
犬にとって食材は細かくするほど消化しやすくなります。
特にシニア犬や小型犬には、細かくしてから混ぜてあげると食べやすいんです。
にんじんや小松菜など、硬い野菜も一瞬でみじん切りにできるので、手間が激減します。
材料をすべて入れてガーッと混ぜて、そのまま冷凍しておくという使い方もおすすめですよ。
「毎回包丁でトントンするのがツラい…」という方には、まさに救世主です!

コードレスなら、よりわずらわしさもなくて、快適に調理できますね!
まとめ

犬の健康を支える手作りごはんにおいて、野菜は欠かせない存在です。
この記事では愛犬の手作りごはんに安心して与えられる7種類の野菜を紹介しました。
一方で、野菜について飼い主さんに知っておいてもらいたい注意点もあります。
犬にとって有害となる与えてはいけない野菜もありますので、事前にしっかりと知識を持っておきましょう。
「そもそも手作りって本当に犬に良いの?」という疑問にも触れつつ、愛情を込めたごはんが犬に与えるポジティブな効果も解説しました。
さらに、手作りごはん初心者さんにおすすめの便利な調理グッズもご紹介しています。
普段は総合栄養食のドッグフードを与えながら、特別な日に作ってみるのもいいですね。
この記事をきっかけに、あなたと愛犬の食の時間がもっと楽しく、もっと健康的になりますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。