犬との生活

触られ嫌いの犬が撫でさせてくれるようになるまでに行った3つの方法

2023年10月8日

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触られ嫌いの犬が撫でさせてくれるようになるまでに行った3つの方法

うちのチワワは怖がりで、我が家に迎えた時は特に警戒心が強く、手を近づけるだけでも威嚇されたり、時には噛まれることもありました。

徐々に手に慣れてくれて、今では背中を向けてマッサージを要求するまでになり、なでることを許してくれるようになりました。

もちろん時間をかけて信頼関係を築いていくことが一番大切ですが、ここに至るまでに役立ったアイテムなども含めて、いきさつをご紹介したいと思います。

この記事はこのような方におすすめ

  • 愛犬をなでようとすると怒られる飼い主さま
  • 犬を飼ったことがなく、犬との距離の近づき方がわからない方

最初は手を近づけるだけで怒られてばかりでした

うちのチワワは、子犬の頃に色々な経験をすることができなかったので、基本的に怖がりな性格ではありますが、人の手は特に怖かったのだと思います。

ペットショップで9か月、1歳を過ぎるまで飼い主を待ち続けたうちのチワワは、我が家の家族になるまでに、お試しとして何人の人に抱っこをされてきたのかはわかりません。

抱き慣れていない方もいらっしゃったでしょうし、いきなり頭をなでようとする方もいたのだと想像できます。

お店では次第に人に抱っこされると唸るようになったり、時にはお客様を噛むようになったのだと店員さんからお話を伺いました。

私たちは初めて会った日はストレスをかけないように触れることもせず、翌日迎えると決めた時に初めてお店で抱っこをしました。

その時も恐怖心からか、おしっこを漏らしてしまいました。

その日の夜から我が家の家族になったのですが、始めは抱きかかえられてもとても緊張していた様子で、攻撃性はみられませんでした。

我が家に来た当日のぽりつーの写真
我が家に来た当日のチワワ

そこから、徐々に自分の家がペットショップから変わったことがわかってくると、これまでに抱いていた人の手に対する恐怖心が再発し、私たちの手を怖がり、触られることを拒み、歯をむき出すようになりました。

尻尾追いを止めるために手を体に近づけなくてはいけませんが、チワワも精神的に不安定な状態ですから、手が近づくことでパニックになってしまい、余計に攻撃性が増してしまうこともありました。

撫でたあとに怒って尻尾追いをしたぽりつーの写真

触られ嫌いの犬が撫でさせてくれるようになるまでに行った3つの方法

人の手が怖いからと言って近づくことを諦めてしまっては、家族としての距離感は縮まりません。散歩に行くには抱っこをしなければいけませんし、ブラッシングもできるようになりたいですし、スキンシップでリラックスしてもらえるようになりたかったのです。

そのためにはどうしても人間の手に慣れてもらう必要がありました。それまでに私がしてきたことはこちらの3つです。

犬をなでるまでに行ったこと

  • 人の手は怖くないことを知ってもらうトレーニングをした
  • 手ではなく道具を使って犬をなでた
  • 犬に効果的な「なで方」の本を購入した

人の手は怖くないことを知ってもらうトレーニングをした

まずは、問題行動カウンセリングで先生に教えていただいた方法で、「人の手は怖いものではない」ことを知ってもらうためのトレーニングを行いました。

一番最初は、グーの手の中におやつを入れて、手に鼻がついたらおやつをあげます。このトレーニングで、人の手から美味しいものがもらえるものと覚えてもらい、恐怖心をやわらげます。

グーの手に近づいているぽりつーの写真
まつ

このグーの手タッチは、近くに来てもらいたい時にも効果的なので、便利なトレーニングです

もちろん、トレーニングだけではなく、ひっぱりっこなどでも顔の近くに手が来る遊びも積極的に行いました。

ひっぱりっこで遊んでいる写真
まつ

短いひっぱりっこロープを使ったとき、途中で遊びでも手を噛むようになったら遊びを中断します

長いひっぱりっこロープを使いたい時は、こちらの作り方でぜひ作ってみてください

手ではなく道具を使って犬をなでた

遊びのついでに、同時になでることもしていましたが、怖がってテンションが下がってしまうことを防ぐために、道具を使って撫でてみました。

その時に使った道具がドギーマンハヤシの「なで犬(わん)しゃもじ」です。

ドギーマンハヤシのなで犬(わん)しゃもじの写真

リラックス効果を狙うよりは、なでられるとはどんなものかを知ってもらうという目的の使用です。

まずは、しゃもじを見てもらい、ニオイのチェックもさせてあげました。

なで犬(わん)しゃもじを確認しているぽりつーの写真

片方の手でひっぱりっこロープなどのおもちゃで遊びながら、もう片方の手でしゃもじを持って体をなでていました。そんなに長い時間なで続けられるわけではなく、ちょっと触ったらすぐ放し、また触って放すという使い方でした。

なで犬(わん)しゃもじでなでている写真

遊びに夢中なのでどさくさに紛れてなでている感じでしたが手を噛まれる心配もありませんでした

慣れるまでは敏感な場所は嫌がりますので、始めに触れるのは背中あたりだけにして、尻尾や手足の先端、顔や頭は避けるようにしましょう

犬に効果的な「なで方」の本を購入した

さらにチワワのために何かできることはないかと模索していた時に見つけたのが1冊の本でした。

もともと馬を落ち着かせるために生まれたアニマルケアの『テリントンTタッチ®』という技法の本です。「犬の神経を落ち着かせるものだからマッサージとは違う」と謳われています。確かに体のケアというよりは心に寄り添うスキンシップのための技法なのかもしれません。

本を読んだからと言って、最初からうまくいったわけではありません。Tタッチをやってみようと手を体に近づけるだけでも、ものすごく嫌がっていたので、Tタッチを行う段階に行くこともできませんでした。

時間をかけて遊びとおやつを繰り返しているうちに、寝転がる私の上に乗ってくるようになりました。

まつ

体の上に乗ることがいいのか悪いのかはわかりませんが、距離が近づいたといい方向で捉えていました

あるとき、いつものように私の上に乗ってくるチワワにTタッチをしてみると、背中を向けたままくつろいでくれました。

それ以来、私に近づいてきては背中を向けて座るようになったのです。

背骨に沿ってちょっとマッサージをするように押してみても嫌がりませんし、チワワも気持ちが良いのか要求してくるようになりました。

テリントンTタッチ®の技法は、本だけでなく日本で活動されているプラクティショナーさんから直接指導を受けることもできるようです

さいごに

怖がりな犬は、近づいてくる手も嫌なので、触られることに慣れるまでには、相当な時間をかける必要があります。

うちの場合は、日によって頭や顎の下を触らせてくれることもできるようになりましたが、まだ怒ることもありますし、今でも尻尾や手足を触ることは毎回のように嫌がります。

でも、背中は容易に触れるようになったことで、マッサージをすることができるようになりました。スキンシップによって、随分と心の距離が近くなったと思っています。

どんなワンコでも、撫でられることを覚えると必ず喜んでくれます。ぜひ時間をかけて、少しずつ距離を近づけてみてくださいね。

ぽりつーの背中を撫でている写真

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