犬との生活

愛犬の問題行動治療を頑張る飼い主さんにオススメのモチベーションの保ち方

2023年9月9日

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愛犬の問題行動治療を頑張る飼い主さんにオススメのモチベーションの保ち方

愛犬の問題行動を何とかしたい。治るまで飼い主として精一杯尽くしたい!

その想いはいつも心にあるけれど、トレーニングがうまくいかなかったり、愛犬の発作が出て噛まれてしまうことがあると、悲しさや悔しさが頑張りたいという気持ちを上回ってしまうことはありませんか?

毎日順調に、平穏に進むわけではない愛犬の問題行動の治療。

今日は、実際に問題行動の治療に向き合っている私のモチベーションを保ち方をご紹介いたします。

同じように頑張っている飼い主さんが「治療なんてもう無理」と思う前の参考になれば嬉しいです。

飼い主の心のバランスが崩れたことがありました

どうしてこの記事を書こうと思ったのかというと、うちのチワワは常同障害という精神疾患の治療中で、私の心が疲れてしまうことがあったからです。まずはそのお話をさせてください。

この常同障害という病気は治るかどうかも分からず、長い治療期間が必要となります。しつけやトレーニングがうまくいかないことも多いので、始めのうちはすぐに自信がなくなってしまい、「私は全然ダメで、飼い主失格」と自己嫌悪に陥ることもありました。

きれいごとだけじゃ済まされない毎日、心のバランスが崩れてしまいとんでもない選択をしてしまいそうになったことがありました。

預かりトレーニングを検討した

あまりの辛さに、プロのトレーナーさんによる預かりトレーニングを検討したこともありました。

治療を始めたばかりの頃は、毎日何度も何度も尻尾追い行動を繰り返し、いつも私たちに歯をむき出しにして攻撃的な顔をしていました。

治療開始から1ヶ月ほど経った頃、「やっぱりこの状態は、私のような素人ではだめなのかもしれない」「私にはこの子の飼い主は務まらないのかもしれない」と想い、月単位での預かりトレーニングを依頼しようと思ったことがありました。

その時、カウンセリングでお世話になっている先生に全力で止められました。

ペットショップの生活から解放され、やっと、やっと、家族ができて犬らしい生活が始まったのです。預かりトレーニングである程度の行動ができるようになったとしても、帰ってきたときに常同障害の症状が改善されているかはわかりませんし、その後上手な生活ができるかもわかりません。まつさんが今長い期間離れてしまうと、チワワくんは、また愛情を受けられない子に戻ってしまうのです。もう少し一緒に頑張ってみませんか?

私は、なんてことをしようとしていたのだと我に返りました。

「これから一緒に楽しいことをいっぱいしよう」そう思ってうちに迎えたのに、誰かに任せて逃げようとしてしまいました。このことを機に「もう何があっても私はこの子と一緒にいる!」と本気の覚悟が固まりました。

数ヶ月で治るものと決して思わず、先を急がずに寄り添ってく気持ちを忘れずに日々過ごしております。

他の飼い主さんの心の状態について先生に聞いてみた

同じような境遇にいる飼い主さんは、愛犬とどのようにして今を乗り越えているのか気になって、先生に聞いてみたことがありました。

預かりトレーニングの依頼を思いとどまってから約1年、薬と行動療法のトレーニングにより明らかに表情や生活態度も改善されてきました。

抱っこどころか、背中を触ろうと手を近づけることも許さなかったチワワは、自分からマッサージを求めるまでになっていました。

でも、精神的な病は波が急に来てしまいます。「今日はゆっくり寝ているな」と寝姿を見ながら安堵していると、突然発作が出て興奮し、尻尾を追おうとしてしまうこともあるので、私の中で緊張というものがいつも心のどこかに潜んでいます。

手や顎を噛まれて流血しても、まずチワワの発作を止めることが優先になります。抱っこしたり、机の上に乗せて落ち着かせたり、おやつをあげて気を背け、発作が止まってから初めて自分の傷の手当てができるようになります。


一進一退の繰り返しは、飼い主さんも大きなストレスです。心のバランスがどんどん崩れてしまうことで、選んではいけない究極の選択をしようとするのではないか。そもそも、飼い主さんが心療内科などの治療が必要になってしまったら、愛犬の治療をすることも難しくなり、一緒に生活することもできなくなるのではないかと思いました。

そこで、カウンセリングの時に先生に聞いてみたのです。

まつ

飼い主の皆さんは、どのようにモチベーションを保たれているのですか?飼い主さんに精神的な治療が必要になってしまったら、共存なんでできませんよね?

私は獣医ですから、飼い主さんのメンタル治療をすることはできません。ただ、飼い主さんのメンタルが落ちてしまう原因が愛犬にあるのであれば、愛犬が改善されていくことで、飼い主さんも元気になります。だから、飼い主さんが頑張れるように私も治療に専念しています。

場違いな質問をしてしまったかな。とは思いましたが、先生の本気を伺うことができました。信頼できる先生に出会えたことで、飼い主としての自分を見失わないように、軌道修正をしていただきながら治療に進むことができています。

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問題行動治療を頑張る飼い主のモチベーションの保ち方

愛犬の治療に向き合うために、飼い主さんも心のバランスを取ることは必要だと思っています。「明日も頑張ろう」というモチベーションを保つために、私が行っている方法はこちらです。

モチベーションの保ち方

  • SNSを活用する
  • 愛犬と違う部屋でひとりの時間を過ごす
  • 愛犬に変装してもらう
  • できないトレーニングは無理をしない

SNSを活用する

私は、SNSを活用して、皆さんに応援してもらうことで力をもらっています。

今、ドッグトレーナーさんが主宰するオンラインサロンにも加入しています。トレーニングについては、他の皆様に比べて全然進んでいませんが、こういうことは競争でも優劣もないものだと思っています。

日常の報告として「エリザベスカラーを外してお散歩に行けました」という話でも、皆様あたたかく聞いていただけますし、サロンの飼い主さんたちが何に悩んでいるのかを共有できることで、「悩んでいるのは、自分だけではない」という励みにもなっています。

ぽりつーがお散歩をしている写真

エリザベスカラーを外してお散歩ができましたという報告をした時も、嬉しいコメントをたくさんいただきました

↓↓↓ ゆるくインスタもアップしたりします ↓↓↓

愛犬と違う部屋でひとりの時間を過ごす

愛犬のことが心配だからとずっと気にかけていると、自分に余裕がなくなってしまいます。

そこで、私はわざとチワワが入れない部屋で犬が口にしてはいけないものを食べて、ひとりの時間を過ごします。

犬にあげてはいけない食べ物で有名なのはチョコレートですが、ナッツ類も中毒性が高く与えてはいけない食べ物のひとつです。

でも、私はチョコレートが大好きなので、ハワイアンホーストのマカダミアナッツ入りチョコレートを自分へのご褒美にして楽しんでいます。

私はドジなところがあるので、誤って落としてチワワに取られることのないように、犬が入れない部屋で食べることにしています。

ハワイアンホーストのチョコレートの写真
ベビーゲートを設置してチワワが部屋に入れないようにしています

犬がチョコレートやナッツを食べてはいけないことについては、hottoさんのサイトに詳しく書かれています。

愛犬に変装してもらう

いつもできるわけではないのですが、私の目尻を下げるために、時期によってチワワに変装してもらって楽しんでいます。

着せっぱなしとはいかないので、写真を撮ったら脱ぐくらいの短い時間のことですが、後日攻撃的な状態になっている時もこの格好を思い出して「そんなに強気でいたって、この間コウモリ着てたんだからな~」と言ってしまうこともあります。

ハロウィンの格好をしているぽりつーの写真
ハロウィンの衣装を姉が買ってくれたので着てもらいました

ちょっとかわいいエリザベスカラーをしてもらって、ほっこりすることもありました

ポンデリングカラーをしているぽりつーの写真

\ 見た目がポンデリングみたいでかわいいと言われるエリザベスカラーです /

できないトレーニングは無理をしない

改善を急ぐあまり、トレーニングで失敗する時に愛犬や自分を攻めてしまいがちですが、うまくいかないのは、愛犬が悪いわけでも飼い主が悪いわけでもないと、常に思っています。

だから、宿題がうまくできなかった時は、「トレーニングを中止しました」「できませんでした」と、はっきり伝えることにしています。

毎回のカウンセリングでは、トレーニングの宿題をいくつかもらいます。始めのうちは「マテ」のトレーニング中に、待ち続けられなくて尻尾追いを始めてしまうことがありました。

マテのトレーニングをしているぽりつーの写真
この「マテ」のトレーニング中に尻尾追いが始まりました

私のやり方が間違っていたのかもしれないし、段階的にちょっと早すぎたトレーニングだったのかもしれません。正直に「できない」を伝えることで、先生に修正してもらったり、半歩戻った段階のトレーニング内容に変えてもらうことができます。

問題行動の改善に大切なことは、小さな成功の積み重ねです。「すごいね」「できたね」とたくさん愛犬を褒めてあげることで、チワワの自信とモチベーションを保つこともできるのと同時に、私自身もやる気と喜びが大きくなっていって、より一層「頑張ろう」と思えるようになります。

さいごに

愛犬の精神的な病は、見た目では改善されているのか判断することが難しく、昨日は調子が良かったのに、今日は発作が出てしまったというように、日によって症状は変わります。

私たち飼い主は愛犬の病に寄り添うために、「しっかりしなくてはいけない」と思ってしまいます。でも、私たちだって心は揺らぎます。さざ波のようにいつも平穏な状態でいることなんてできません。

正直、それが普通の人間なのだと思います。自分の心を強固に保とうとすると、逆に疲れて倒れてしまうことになりかねません。

愛犬とほどよく距離を取る時間を設けたり、私たちが笑顔になれることをしたり、負担を開放することで、明日も愛犬の病気に立ち向かえるのだと思います。

できるだけ自分の心をゆるめて、モチベーションを保ちつつ、愛犬に寄り添っていきましょう。

アロハシャツを着ているぽりつーの写真

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