愛犬にして欲しくない行動のひとつに、自分の排泄物を食べてしまう食ふんがあります。
うちのチワワも食ふんをしてしまって困っていた時期がありました。しかも、食ふんをしていた時期の大きな波は2回あり、そうなってしまった原因は1回目と2回目では違っていたようです。
今日は、私が実際に改善させるために行ったことを3つのポイントに分けてご紹介いたします。
愛犬の食ふんをやめさせるための3つのポイントと具体的な改善策
犬が食ふんをするという行為は珍しいものではなく、母犬が自分の子供の空間を清潔に保つためにも行われている本能的なものです。
ただ、これまで一緒に生活をしてきた犬にはなかったことなので、初めて見た時には本当に驚きましたし、ショックでした。
チワワとしては「わぁ~!なんかある♪」という感じで、悪びれた様子もなくスムーズに食ふんをしてしまうのです。
こちらがやめさせようと慌てるともう最後で、絶対に取られないようにしようと一気に食してしまいました
おはようございます。もう少しで5ヶ月ですが、オモチャは外へぶん投げるわ食ふんやめないわ、まだまだヤンチャが続きそうです…σ(^_^;)#日本スピッツ pic.twitter.com/wYIN7XMfIM
— ティアラ(低浮上) (@tiara_llco) August 5, 2017
子犬が興味本位で食ふんをしてしまうこともあるようですが、うちの場合はうちに来た時は既に1歳を過ぎていたので、すぐに改善をさせる必要がありました。私が食ふん対策をした3つのポイントはこちらです。
これらに対して、具体的な改善策とともにご紹介をしていきます。
改善策1:犬にとって魅力的なウンチをさせないために、フードを変えた
まず始めに行ったことは、フードを変えてみることでした。便のニオイから興味を引いて食ふんに移ってしまう原因があったからです。
ロイヤルカナンの『スキンケア』が食ふん防止に効果がありそうだと知り、すぐに試してみました。
「スキンケア」という商品名だけあって皮膚ケア用のフードではありますが、排泄する便のニオイを抑えることで愛犬が便に対して魅力を感じなくなることが期待できます。
ペットフードの種類を多く取り扱っているホームセンターで購入しました
2024年10月1日より、ロイヤルカナンの食事療法食は、「かかりつけ動物病院登録サイト」での登録が必須となり、動物病院、ロイヤルカナン公式ストア、認定オンラインストア以外での購入はできなくなりました。
当記事の「スキンケア」も食事療法食に該当しますので、ホームセンターなどでは購入できなくなります。
まずは、かかりつけの動物病院に相談してみることをおすすめします。
私が通っている動物病院でスキンケアのサンプルがあったので、食いつきが気になる方はまずサンプルを試してみるといいと思います。うちのチワワは食いつきに問題がなかったので、すぐにホームセンターで1kgを購入しました。
「スキンケア」はこの1kgを1袋だけ、期間は約1ヶ月食べさせました。次にご紹介する改善方法と同時進行をしながら実践していきましたが、本当にウンチに興味がなくなったようで排泄しても放置してくれるようになりました。
1袋だけで終わらせた理由は、あと少しで1袋が終わる頃に、食欲旺盛なこのチワワがこのフードをちょっと嫌がるようになったからです。「あぁ、またこのフードか」という様子で、渋々と食べ始めるので、終了することにしました。
魅力的な便にならない代わりに、フードの美味しさが足りないのかもしれません
このあとにご紹介する改善策と同時進行で実践してきましたが、興味を引かないような便にしたい目的としては十分な効果がありました。
『Rakuten24 どうぶつ医療館』は、「かかりつけ動物病院登録サイト」に登録可能な認定オンラインストアです!
私がロイヤルカナンのスキンケアを試そうと思うきっかけになった、「ぽてと動物病院」さんのブログはこちらです。
改善策2:ウンチに意識を向けさせないために、トレーニングをした
ペットショップ暮らしが長かったうちのチワワは、退屈によるストレスから食ふんをする原因もひとつだと考えられました。「そこにウンチがあるから食べてみる」ということなのでしょう。
この悩みはもちろん、カウンセリングを受けている動物病院の先生にも相談していました。先生からはこのようにアドバイスを受けました。
まずは、トイレはすぐに片づけましょう。ウンチをしたらすぐにトイレと距離を取るトレーニングで、トイレを意識させないようにします。
愛犬がトイレをするタイミングを見計らって、すぐに片づけてウンチを見ないようにすることも改善方法のひとつです。トイレをするタイミングは、食事の前後すぐが多いので、その時間は少し注意をはらって、長時間放置することのないようにしてあげたいです。
また、排泄が終わったあとにすぐに号令をかけてトイレから離すトレーニングをします。トイレにずっと居させないという改善方法です。
「おいで」のトレーニングでやる方法ですが、グーの手の中におやつを隠して呼びます。グーの手に鼻がついたら、ご褒美をあげるというやり方です。繰り返しトレーニングを続けることで、「トイレをしたらご褒美がもらえる」という喜びが優先して、ウンチを意識させないようにすることができます。
トイレを始めたらおやつを準備して、まずは号令でトイレから離しましょう。そのあとにすぐに片づけるとスムーズです
フードを変えるだけではなく、トレーングによって行動から修正をすることも必要です。『トイレをしたら、すぐにトイレから離れる』ことを覚えさせることも食ふんを改善させる有効な方法です。
改善策3:ドッグフードの給餌量を体重に合わせて調整した
3つめの改善策に至る原因は、私のミスによるものです。フードの量が足りないことも食ふんを招く原因になってしまいます。
ペットショップからうちに迎えた時は3.6kgでした。そこから、おやつのトレーニングなどを重ねて体重が増えていくことが少し気がかりだったのですが、先生からは「骨格が大きいので、4kgを超えないようにしましょう」と言われていました。
食ふん問題が改善されていたので、この時は元のフードに戻していました。そこから、さらにお腹の調子を整えようと別のフードに切り替えたタイミングで、私がフードの給餌量を誤って少なくしすぎていることに気付かずに2週間を過ごしていました。
カウンセリングで2週間に1度は動物病院に連れて行っているので、その時に毎回体重を測っています。給餌量が過度に少ないので、もちろん体重は減っていました。でも、食ふんが再発していたことを先生に報告したのです。
先生、また食ふんをするようになりました
フードを変えたとお話されていましたが、給餌量は合っていますか?お腹がすいていることも食ふんの原因になりますよ!
改めて袋を見直してみると、私が少なくあげていることがわかりました。これは人為的なミスで、うちのチワワにかわいそうなことをしてしまいました。
給餌量を合わせるとすぐに食ふんをやめたので、やっぱり空腹によるものだとわかりました。
同じ犬種でも、愛犬の個体によって適性の体重がそれぞれ違います。さらに、お薬を飲んでいる場合は、その影響によって給餌量を合わせていても太りやすくなることがあるそうです。
体重が気になるときは、通っている獣医さんと相談しながら、給餌量の調整をしていきましょう。
さいごに
食ふんは本能的に行うということがわかっても、好ましくない行為なので、やめさせたいものですよね。
原因はひとつではなく、興味によるものなのか、退屈によるものなのか、空腹によるものなのか、などさまざまです。
フードの見直しやトレーニングで、ウンチを意識させないようにできますので、とりあえず様子を見るということはせずに、すぐに対処してみましょう。成犬から修正を始めたのうちの犬も改善することができましたし、年齢も関係なく変えていくことはできます。
また、食ふんをしてしまった時に怒ったり騒いだりしてしまうと「飼い主さんが喜ぶ」と勘違いしてしまうので、そんな時は何事もなかったかのようにスルーする余裕も持ちましょう。